「浅草メンチ」を「グッチ裕三」が自身がオーナーであることを隠してテレビなどで大絶賛 店は周囲に迷惑も 100回近くの抗議

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浅草にあるメンチカツ屋「浅草メンチ」は、オープン当初は閑古鳥が鳴いていたにも関わらず、テレビのバラエティ番組などでタレントのグッチ裕三さんが大絶賛したこともあり、現在では行列の絶えない人気店となっている。

しかしながら、この人気の立役者となったグッチ裕三さんが、実はこの「浅草メンチ」のオーナーの1人であり、そしてその事実を隠して、テレビなどで盛んに店の宣伝をしていたことが明らかになった。

グッチ裕三による「浅草メンチ」大絶賛の軌跡

週刊新潮によると、グッチ裕三が「浅草メンチ」を大絶賛していた例は以下の通り。

・2016年2月15日放送『はやドキ!』(TBS系)で、ゲスト出演し浅草の新名物として「浅草メンチ」を紹介。そして、「子どものころ、肉屋さんでメンチを売っていたからよく食べたけれど、レベルが違うな」と褒めちぎった。

・2014年5月1日放送『ヒルナンデス!』(日テレ系)で、“開運ツアー”というコーナーで、他のゲストにメンチカツを勧め、「運が向いてきそうでしょ?」「勝負に勝つ! メンチカツ!」とコメントした。

「浅草メンチ」の経営状態

・経営しているのは、「旨いぞぉ」という会社。

・同会社の代表には、グッチ裕三さんの妻が就き、グッチ裕三さん自身も役員に名を連ねるファミリー企業。

「浅草メンチ」とは 周囲からの評判とトラブル

7年前、浅草寺に近い伝法院通りにオープンした。

しかし、店がある伝法院通り商店街での評判はあまりよろしくないようだ。

伝法院通り商店街振興組合の会長によると、「浅草メンチ」により以下のようなトラブルがあるという。

・テレビに取り上げられてから店に行列ができるようになり、近くの店は行列によって入口が塞がれる。

・メンチカツを揚げる油の臭いで、客足が遠のき、売上が激減した服飾店もある。

・メンチカツの食べ歩きをさせているため、肉汁がこぼれて、もともとオレンジ色だった通りが真っ黒に汚れたりした。

・何回も改善を申し入れても聞く耳持たず。100回近く抗議したという。

・オーナーが姿を見せず、誰なのか分からない状況。

 

芸能人やタレントが、自分の店や、自分と関係のある人の商品をテレビで紹介したり大絶賛するのは、昔からよくあると思われる。現在では「ステマ」などと呼ばれるが、ほとんどの宣伝はそういった利害関係により成り立っている部分がある。

ただ、周辺の店舗に迷惑をかけるのはあまり褒められたものではないだろう。

人気のある店ならば、それなりに周辺への配慮は欲しいところだ。

参考資料:
・『「グッチ裕三」紹介のメンチカツ屋、自身がオーナーだった 周囲からは苦情』、デイリー新潮、2017年7月6日、https://www.dailyshincho.jp/article/2017/07110557/?all=1