日本の国民的ゲームともいえる『スーパーマリオブラザーズ』シリーズ。
任天堂が初期のファミコンを発売して以来、多くの人の心をつかんでいるが、その初期のファミコンのソフトとして開発され海外で売られていたレア版の『スーパーマリオブラザーズ(英語表記: Super Mario Bros.)』が大手インターネットオークション ebay で出品され、300万円以上の値で落札されていたことが分かった。
レア版『スーパーマリオブラザーズ』
今回高値がついた『スーパーマリオブラザーズ』のソフトは、1985年に発売されたもののようだ。
ebay で出品された当初はたったの1セントから値がスタートしたが、入札額はどんどん膨れ上がり、終了の数時間前には6000ドル(約6万6000円)の値をつけた。
そして、入札終了間際、最後の数十秒で、入札額は6000ドルから一気に3万100ドル(約331万円)まで急上昇したという。
なぜ高値が付いた?
それにしても、30年以上前のファミコンのソフトに300万円以上の値が付くなんて、信じられない人もいるだろう。
なぜこのソフトに法外ともいえる値段がついたのだろう。以下のような分析がなされている。
海外では、ゲーム機が発売される時、ソフトも一緒に同梱されて発売されることが多いようだ。
しかし、今回高値がついた『Super Mario Bros.』は、任天堂がそういった「抱き合わせ」の手法でゲームを売る前に発売されたものだという。単独商品としては、本当に短い期間でしか店頭に並ばなかったのだという。
また、このソフトが未開封のものだということも高値を付けた要因となったようだ。
『Super Mario Bros.』の未開封商品は、世界でも10個程度しか存在しないと見られている。この商品は、店頭で棚に吊るためにつけられる部品もつけられたままで、状態もかなり良好である可能性が高いという。
そのため、希少価値が高く、コレクターにとってまさに垂涎のアイテムとなったのだと考えられている。
ゲームもコレクター商品となって久しいが、これから年月が経つにつれて、さらに高値が付くような商品も出てくる可能性がある。もしご自宅に古いゲームソフトがあったら、今は売らずに取っておくと良いかもしれない。
参考資料:
・Beck, Kellen, Super rare copy of ‘Super Mario Bros.’ sells for over $30,000, Mashable, July 28, 2017, http://mashable.com/2017/07/28/super-mario-bros-auction/?utm_cid=hp-h-1#2etX7gGkpsqO